ご挨拶
たいせつカムイ観光情報学研究会 主査
東海大学芸術工学部・旭川キャンパス
小川 博

たいせつカムイ観光情報学研究会の主査をつとめる北海道東海大学の小川博と申します。会員の皆様方には本会の活動等でご支援いただければ幸いと考えております。また、会の発足にあたり大内東観光情報学会会長に数度来旭いただき有難うございました。
本会は産官学の会員が協力して旭川とその近隣市町村の観光の問題点を整理して情報という観点からその解決策を模索していきたいと考えています。会の命名は北海道大学大学院の古川正志教授によるものです。この意味について正式にお聞きした事がありませんので、観光情報学会会員の皆様方には以下の「たいせつ」に関連した@、「カムイ」に関連したAの情報より創造してみて下さい。この様は2例を上げ命名者には笑われそうですが、この名称の響きの美しさには会の創意を感じます。
@大雪山連峰は2000m級の山々が連なり、アイヌの人々が「カムイ・ミンタラ(神々の庭)」と呼んだほど、美しい山岳風景をなしている。その主峰が北海道最高峰・標高2290mの旭岳です。その山岳地はアカエゾマツやダケカンバなどの原生林と数多くの高山植物が植生しています。また、季節によっては湿地にはミズバショウを見ることができます。
Aアイヌの考えと歴史観では、動植物や自然現象、炎など、あらゆるものにカムイ(神)が宿っているとされ、逆に人間に見える姿はカムイの仮姿であって宿られているだけの衣だとされています。
旭川市の歴史は,明治23年上川郡に旭川,神居,永山の3村が置かれたことに始まり、明治24 年から屯田兵が入植し同34 年には旧第七師団司令部が札幌から移駐、大正11 年市制の施行を見るに至った。昭和20 年の終戦とともに「軍都から産業都市へ」と移行しました。現在は札幌に次ぐ北海道第2の都市です。自然条件に関しては北海道のほぼ中央部に位置し、面積が747.60 k u を擁し,全国の市の中では9番目の広さと広大です。内陸型気象条件を有しており,夏には気温が30 度を超える反面,厳冬期には氷点下20 度を超える日もあり,その差が約50〜60 度に達するなど,極めて四季の変化に富んだ地域です。人口及び世帯数は平成14 年に363,205 人、160,682 世帯です。また、第一次産業、第二次産業と第三次産業別生産額比は1%、14%、85%で、特に第二次産業は全国平均の35%と比較すると約20%の差です。この様な状況の中で今後の観光産業の発展は地域の活性化に大きく関わるものと期待できます。また、観光面では近年の旭川市旭山動物園および旭川市科学館(サイパル)のリニューアルによって道内外または海外の観光客増となっています。特に旭山動物園は上野動物園を上回る入園者数で報道等でも報じられている状況です。さらに、大雪と近隣市町村の自然環境は大きな観光資源といえます。これらを中核として観光産業の発展に情報をキーワードとして本会が寄与し、旭川とその近隣市町村の観光を魅力的にできると確信しています。
最後に、観光情報学会および各地の研究会が更なる発展を願ってご挨拶といたします。